好日山荘 山登りブログ

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雨のテントの中、やる事も無く詰まらないことを考えた。

ひとり id:it3227 さんの投稿
雨のテントの中、やる事も無く詰まらないことを考えた。
そんなことを書きました。良ければ感想なども。。。  
     山姥誕生  その1
その里にお蝶と云う若い娘がいた。
その家は里一番の大きな家だった。
使用人は10ほど居た。
お蝶は明るく元気な娘で、里の皆に愛されいた。
それから年が経ちそろそろ年頃になり家の者も悩んでいた所、
村の金貸しの次男と縁談があった。そこで親は、村祭りにお蝶を
連れて行かせた。何気に次男と遭わせたが
でもそれから、どうもお蝶は元気無く家にふさぎ込ん仕舞う。
そんな時、源太と言う猟師の息子が奉公しに入って来た。
お蝶は源太と連れて気晴らしに山に入り花などを見たりしてた。
ある日、急な雨で炭小屋に非難した事もあった。
それから何日かして源太は、お蝶の使いで村まで朝から出かけた。
お蝶も珍しくひとりで出かけた。親が京都の店から買った蝶柄の服で‥
源太が夕方近く、村から帰ってきた。用事で頼まれた硯を持って。
家の者たちは、お蝶がまだ帰らない事に心配した。
暗くなって村の男たちはお蝶が行きそうな所を探したが
見つから無い。翌日も朝から、村総出で探したが見つからない。
明日は、お蝶の婚礼の日。親はどうしたら良いのか悩んだ。
その頃、お蝶はもう3日もこの炭小屋に隠れていた。
もう自分の婚礼は無いと思って四日目に山を下りたが、
源太と一緒の時は二つ目の沢を下りハゲ山を越えれば
里に着く筈が…
お蝶は一つ目の沢から降りてしまう。
そして誤った山を登るとそこには里の風景は見えなかった。
   続く…